中身の話「基礎天端」

坂本龍馬と友達になりたいぜよ!
たぁです。

これから
Project ATKの家づくりの
中身の部分(施工の仕方)を
少しずつ公開していきます。

今日は基礎天端についてのお話です。

基礎のコンクリートは
ただ打設した状態だと
まっ平らではありません。
どんなに頑張っても
±3〜4mm程の誤差が生じます。

それを平らにする一般的なやり方は
出来上がった基礎に
モルタルを塗って均します。

基礎と土台は
強固に密着しなくてはなりません。
しかし、
モルタルには強度がありません。
土台を敷く際に既に割れてしまうこともあります。

Project ATKは
重ねて何かを塗って平らにする
のではなく、
基礎のコンクリートを
平らに削ります。

ベビーサンダーという電動工具に
コンクリートを削る専用の刃をつけて
粉塵にまみれながら
地道に削っていきます。

精度は「±1mm」
ここがくるえば
土台、柱、桁、屋根
全ての高さ方向にくるいが生じて
住宅全体の精度にも影響します。

2人がかりで4日ほどの工程です。

最後は天端にのった埃を
水で洗い流して綺麗にして
次の墨出し作業がしやすいように
準備します。

コンクリートの表面の弱い部分も
無くなって一石二鳥。

このやり方は
最後は綺麗になって
納得のいく仕上がりになりますが、
想像を絶するような埃が出る
汚くてつらい仕事です。
建築場所によっては迷惑になるので
難しい場合もあります。

ただ今まで
お客様にはもちろんのこと
各協力業者さんや
通りすがりの見知らぬ方にまで
「ここまで
基礎に手をかけてくれるんだね。」
という言葉に
萎えてしまいそうな気持ちも
奮い立たせていただいています。

良いと思うことはとことんやる。
ちょっとでも
ダメと思うことは絶対やらない。

それこそが
自分たちが仕事をする上での
判断基準になっています。

こんな事を思いながら
建築中の現場を観察するのも
楽しいものです。

Project ATK

北海道/十勝/芽室 建築士2名がじっくり手掛ける 唯一無二の住まいづくり

0コメント

  • 1000 / 1000