2015年 「じぶんのいえ」

もう丸3年住んでいるんだ。
まったくその感覚がない。



「自分の家を自分で建てる」
一般的になかなか経験できないことだけにとても贅沢なこと。
まわりの人にも「楽しそうだね、羨ましい」なんてよく言われた。

そして、やってみて思った。
「結構ハードル高いな」 笑
何故か?
それは、
どこまでいっても正解がわからないから。

いつもだったら相手がいて成立している話で、善し悪しの評価を得られたり、はっきりわからなくても表情で察して汲み取ることができる。
なのにその相手がいない。
それはプランニングしていく段階でそうだった。作業自体は楽しめるのにその後が続かない。自分達のライフスタイルって意外にも掴めていないことに気づかされて、善し悪しの判断がつかない。
もちろん、建築途中でもいつもと変わらず抜くことなく真っ直ぐ向き合ってつくっていくのにやはり何かが足りない。
その何かとは、
相手があってこその関心や喜びを受けての感動や達成感だ。
「じぶんのいえ」なんだから当然だ。
いつもと同じく約1年がかり、ものづくりのモチベーションを保つのが案外難しかった。

やはり、つくり手としては誰かのためにつくる方が圧倒的に楽しくて価値を見出せる仕事だと思った。

ただ一応建て主側も経験できたことで、前よりも少し寄り添えるようになった気もする。楽しいばかりではないのだと。だからこそ、不安や苦労を上回るくらいの楽しいものづくりを提供し続けていきたいと思う。


「じぶんのいえ」
・構造に無理させない為に単純なかたちにした丈夫な家
・事務所も兼ねた家
・趣味の靴をあえて見せるシューズクローク
・本が日常に寄り添うように廊下に面した本棚
・とにかく掃除がしやすく、すっきり暮らすためにシンプルにして収納は多め
・見せたくなかったので独立型のキッチン
・構造を活かした2本の大黒柱
・大容量ウォークインクローゼット


今でもみんなに見てもらいたい大事な家。
いつでもどこでも隠すことなく、お見せできます。生活の様子や経年変化も確認できます。
お気軽に見に来てください。






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