在来工法か2×4工法か

坂本龍馬と友達になりたいぜよ!
家建士のたぁです。

昨日は夕方から雪。
今日は晴れ。

今日は木造で住宅を建てる上での
工法についてのお話です。

ここ十勝では大きく2つ
在来工法と2×4工法とがあります。

在来工法とは、
日本に古くからある伝統工法を
発展させたもので
柱と梁を組み合わせて
建物を組み立てていく方法です。
「木造軸組構法」ともいいます。
以前は、
地震時に揺れやすい建物でしたが
金物などが発達・改良されていき、
以前と比べると今では
耐震性もかなり高くなっています。
何より、長年に渡って
日本の気候風土の中で
発展してきたこの工法は
日本の環境に適した工法と
なっています。

2×4工法(ツーバイフォー工法)とは北米から輸入された工法で
断面サイズが2×4インチの
材料をを使うことから
2×4工法または枠組壁工法と
呼ばれており、
床や壁天井の「面」で
建物を支える工法でです。

自分たちは、
専門学校で寒地建築により適した
新在来工法の設計や施工を
座学で学び、
縁あって偶然にも
大工としての修業先では
新在来工法の先端技術や知識を
学ぶことができました。

その上で
さらに知識を身につけておこうと
2×4工法の会社で
学ばせていただきました

どちらにも一長一短があります。
単純に工程を考えた時には
使う種類の材料も少なく
2×4工法の方が早くて単純です。

在来工法の方が、
間取りの自由度が高く
将来のリフォームでの間取り変更が
比較的容易です。
また昔ながらの柱・梁で
組み立てていくので組み上がった時の
安定感があります。

またひと昔前であれば
在来工法は気密性能が悪い
なんていわれていましたが、
それは本当に昔の話。
知識や技術も随分発展して
そこが劣るなんて思っていません。
自分たちの手で実証済みです。

ここで大工目線でいうとするなら、
「精度」でいうと
在来工法には敵わないと
思っています。

如何に平らに垂直に建てていくか。
当たり前のようで当たり前
ではないことを伝え難いのですが...。

そもそも輸入されてくる
2×4材の精度が良くなくて
今では材料の質も良くないように
感じています。
触っていて実感していることです。

2、3mmの誤差が当たり前。
どこかにしわ寄せがきてしまう。
その為、「何となく」を
多用しなければなりません。

糸一本、墨1本の世界で勝負したい
自分たちの性格的には
とても合いませんでした。笑

技術面においても
日本人として
昔からの技術を大切にできる
鑿や鉋を使う方が
やっぱり良いですし。

そして何より、「仕事」は
楽だ、簡単だ
で片付けることなく
なにを大事にしたら良いのか
なにを提供していくのか
で判断するもので、
大変でもいいと思ったものを
自信を持ってつくっていかなければ
意味がありません。

ということで、
Project ATKでは
断然、在来工法です。

両方携わってみた結果ですから
間違いない。笑
と思っています。

Project ATK

北海道/十勝/芽室 建築士2名がじっくり手掛ける 唯一無二の住まいづくり

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