「刃物研ぎ」雑念は捨てろ!

坂本龍馬と友達になりたいぜよ!
たぁです。

刃物は、
切れ味が悪くなれば研ぐもの。
手入れは必須です。

特に鑿(のみ)は、現場で常に持ち歩き
木に穴を彫ったり、削ったり
することに使います。
今回は、1番使う頻度の多い
8分鑿(のみ)を研いでみました。


砥石は
粒子の細かさによって使い分けます。
普段使っているのが
写真右から
中砥石 #1000
仕上げ砥石 #6000
超仕上げ砥石 #10000
数字が大きくなるほど、
粒子が細かくなります。
刃こぼれがよほど酷い場合には
#400のダイアモンド砥石を
使います。

雑念を捨て(笑)、呼吸を整え
膝を下につけることなく
研ぎの姿勢をキープします。

まずは、中砥石から。

刃先の角度やぶれに注意して
呼吸を止めて続く限り研ぐ。
砥石を隅々まで使います。
この時点で適切な角度で
真っ平らに研げてなければ、
最後まで美しく
仕上げることができません。

刃こぼれが無くなり
真っ直ぐ研げたたら、
次は仕上げ砥石です。
中砥石でつくった角度をキープして
丁寧に仕上げていきます。

表現が難しいですが
力加減は、中砥石よりも緩く。
きちんと研げているか
確認しながら進めていきます。

そして最終、超仕上げ砥石。
優しく接します。
ただ、鑿の角度は常にキープなので
力加減は難しいかもしれません。

今回は2本研ぎました。
鏡のような仕上がりになりました。
良い切れ味になったと思います。

全く同じ鑿ですが、
一方は
使い込まれて短くなっています。

研ぎの技術は教えられても
なかなか身に付かないもの。
研いで研いで研いで...
自分のものにするしかありません。

刃物研ぎが好き過ぎて(特に鑿)
技専の頃は、朝晩研いでいました。
今でも変わらず好きなことです。
何も考えないで向き合う
研いでいる時の空気感というか、
「刃」に対峙する自分自身が
好きというか...。
刃物研ぎの時間は
知らず知らずのうちに
初心に返っているのかもしれません。

超仕上げ砥石は
両親が技専の卒業祝いでくれたもの。
大切に使っている宝物です。

Project ATK

北海道/十勝/芽室 建築士2名がじっくり手掛ける 唯一無二の住まいづくり

0コメント

  • 1000 / 1000