間取りはしつこく

先日のオープンハウス期間中、質問された中で多かったのが、
「どうやって間取りを決めているのですか?」
でした。
注文住宅なので決まった間取りなどありません。どうアプローチしていくかは設計者によってもだいぶ違うと思うので、あくまでも「自分の場合は」で説明します。
まずは会ってとにかく話をします。もちろん家のこと、家族のこと、家以外のこと、なんでもです。例えば好きな映画や音楽、服だったり、趣味の話。昔の思い出話、仕事のことや食べ物のこと...、あげたらキリがないくらい興味の湧くことならなんでもです。決して別にテーマを決めて堅苦しく話す訳ではなく、日常の一コマの様に世間話をする様にベラベラと。そして、これはこちらが「聞く」ばかりでもなくこちらも話します。
家に関することだけではイメージするのに全然足りません。何でもない会話に多くのヒントがあったりもします。
向き合っている人によりけり、だからこそ家の間取りが万人に共感されないのは当然なのです。

とりあえず必要な部屋数やはやりたいことのイメージは聞いて。
先ずは◯で考えてかたちにしていきます。おそらくこれは誰もがやっている基本かと。1発でフィットするなんてあり得ないので何度もプランを出します。構造も考えながら叶えられること、できないこと、メリット、デメリットはきちんと説明しつつ。お客様に納得してもらえるプランが大前提ですが自分自身が納得出来ない様なプランはそもそも出しません。
しつこくしつこくギリギリ迄粘って考えて最終的に決定するまで考え抜く作業です。その頃は完全に夜型。しーんと静まりかえった時間帯が好みです。

結果は0か100しかありません。欲言えば120を目指しています。いい意味でイメージを裏切って超えていける様なものを。全然当たり前のことですね。
過程があるからこそ最後にちゃんとお互いにフィットしてOKもらった時の爽快感は半端ないです。表現できないくらい。しかも、それを自分達の手で実際にかたちにするのですから間違いないやつです。笑

頭の中を言葉に並べて説明するのは難しいですが、
つまるところ「しつこさ」が重要なポイントなのかもしれません、「自分の場合は」

Project ATK

北海道/十勝/芽室 建築士2名がじっくり手掛ける 唯一無二の住まいづくり

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